ではアンビグラムを作ってみましょう。
ひとまず紙に「空条承太郎」と書いてみます。この文字を眺めながら以下の作業を進めていきます(慣れれば脳内でできます)。
まずはどのタイプで作るかを決めます。
(1) inversion
(2)
mirror(3) totem
それぞれのタイプについて、(A)両端の
マッチングと(B) 対称の中心(あるいは軸)、(C)残りの部分のマッチングの順にうまく定まるかを考えます。基本は文字単位での対応付けです。(1)〜(3)は個人的な優先順位なので、「mirrorタイプが作りたい!」という人はそちらから考えてみましょう。
(1) inversion(1-A) 「空」のとなりに「郎」を180度回転して並べてみます。字画の密度は同程度なので文字単位で対応づけられそう。形についてもこれくらいの画数があれば何とかなりそう。
(1-B) 中心の文字は「承」。点対称に近いので大丈夫そう。
(1-C) 「条」と「太」は画数が違いすぎるので、「夂」と「太」で対応付けてみます。これが何とかなったとする(何とかするんですが)と「木」と「承」で中心部分を作ることになりますが、雰囲気が似ているので何とかなりそうです。
判定→○inversionでいけそうなのでinversionで作ってみます。ここで、「条」を縦に分解してしまったので、「空条承太郎」は(基本的には)縦並びというのが決定します。
次回は形づくりに入ります。
(続く)
おまけ(というか、結構重要かもしれないお話)
ほかのタイプだとどういう判定になるでしょうか?
(2) mirror文字数が多い場合は縦か横のmirrorタイプを考えてみます。
(2-A) 「空」と「郎」を並べます。字画の密度、形については(1-A)と同じ。横タイプは(1)よりは作りにくく、縦タイプは(1)と同じ作りやすさと判断します。
形づくりをしていくときに「小細工」が利くのは曲線部分と短い点画です。長めの直線部分をいじると文字の認識率が落ちます。よって、「小細工が利かない直線部分を重ね」たほうが作りやすいのです。
「空」では下の「工」の部分、「郎」では左上の「白」の部分が直線の密度が濃いといえるので、180度回転・縦反転したほうが作りやすそう、という判断になります。
ということで縦タイプのほうがよさそうということになりました。そうするとinversionで思考実験した結果とほとんど同じになります。
(3) totem比較的文字数の少ない
日本語では適用するケースは少ないでしょう。もしやるとすれば、「空条」が上、「承太郎」が下の二段組みでしょう。これは字画の密度から判断します。
うまくいくかの判断ですが、この場合は各段ごとにマッチングを考えます。
(3-A-1) 「空条」を考えてみるとすでに非常に困難であることが分かります。「空」を横反転して「条」にしたいのですが、そもそも「空」が左右対称に近いので反転しても「空」と読めてしまうのです(「条」から見ても同じ)。一応、完全な左右対称ではないので、違いを強調する用に
デザインすればできないとは言い切れませんが。
「承太郎」については「空条」よりは難易度は低いかもしれません。「郎」が左右対称ではないためです。
他のタイプは別の機会に。
posted by igatoxin at 18:20| 神奈川

|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
アンビグラムの作り方
|

|